動画の編集に凝りだすと、つい「もっとこんな特殊効果が欲しい」と欲が出る時がある。
「えーと、PowerDirectorでこういう映像を作るには…」とネット検索するわけだが、ちょっと凝った機能となると、大抵検索で出てくるのは「あのソフト」である。
映像に関わる者なら聞いたことない人はいない After Effects。
Adobeという会社が販売している、映像制作ソフトだ。
プロのクリエイターも愛用しているこのソフト、何が出来るかというと、映像(動画)に様々な特殊効果を加えることができる。
写真に効果を加えるソフトで Photoshop というものがあるが、それの映像版と考えれば分かりやすいだろう。
具体的にどういう特殊効果ができるかと言えば、それはもうここに挙げればきりがないが、百聞は一見に如かず。例えばこんなことができる。
とにかく機能が豊富である。
そして、使用しているユーザーが多いため、機能解説や情報が巷にあふれている。これはすごいメリットだ。
できれば欲しい。このソフトを使ってあんなことやこんなことをしたい。
が、私のような生活の隙間時間を使ってチマチマ動画を作っている人間にとって、大きく立ちはだかるのがその価格である。
実際、プロも使うにしては随分安い。
安いのだが、趣味レベルの個人にとってはちょっと悩む。
その金額は単体契約の場合、現在 2,728 円/月である。
そう、このソフトは買い切りバージョンが無い。サブスクリプションのみとなる。
頻繁に使い続けるならば価値があるが、例えば月に何回も使わないユーザーにとっては割高であり、かと言っていざ使いたい時に使えるようにするには延々と月額を払い続けるしかない。
厳しいよね~。
でもこの金額が安いと思えるほどの素晴らしい機能が数々搭載されているのは確かだ。
何かしたいと思って手持ちのソフトでできないかネット検索すると、結局「After Effectならできる」という情報にたどり着くことが数知れず。
どうしたらいい。
どうしたらいいんだ。
その悩む過程で教えてもらった。
こんなソフトがあった。
「HitFilm」という、イギリスのFXHOME社が販売しているソフト。
これが、After Effects と機能や操作感が似ており、「After Effects の機能縮小版」のようなソフトらしい。
「HitFilm Pro」と「HitFilm Express」という2つがあり、なんと Express は無料である。
Expressでも使用には十分な機能を有しているという。
早速インストールして少し使ってみたが、なるほどすごい。いろんな特殊効果が使えそうだ。
しかし、メニュー等含め全てが英語である。
日本語化は現時点ではまだできないようだ。それは今後に期待。
当然、ネットでの情報についても日本語の解説がさほど多くない。なので、私のように英語がペラペラじゃない人間は機能習得にすこし手こずるかも知れない。
日本人ユーザーがもっと増えれば、開発元も日本語化を考えてくれるはず。
こんなすごいソフトが無料で使えるなんて、本当にすごい世の中になったとしか。
これからサブのソフトとして重宝していきたい。